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家事を得意として開発されただけあり、ミドリは船上生活にもとても役に立った。
食事を作るサンジの横で手伝いをし、片付けも手際よく、それが済めば掃除と洗濯に勤しんだ。
「そんなに働かなくてもいいのよ?初日から疲れちゃう。のんびりしてなさいよ」
そう言いながらもナミは内心「ロボットも疲れるんだっけ?」と疑問に思ったが気にしないことにした。
ミドリはそんなナミの気遣いに嬉しそうに笑った。
「じゃあ日向ぼっこしてる」
「そうよ。好きに過ごせばいいわ」
突如出た″日向ぼっこ″というワードにクスッと笑いながら、ナミは彼女を見送った。
芝生甲板で手足を伸ばし、仰向けに寝そべっているミドリを見つけ、右側にルフィが、左側にチョッパーが、彼女を挟むように座った。
「なァ!おめェロボットならビーム出せるのか?フランキーみたいによ」
興味津々という様子でルフィがそう聞くと、ミドリはルフィを見上げながら首を横に振る。
「ビームは出ないよ」
「じゃあ馬鹿力なのか?フランキーみたいに」
今度はチョッパーが目を輝かせながらそう聞くと、うーん…少し考えてこう答えた。
「身体能力は全て成人女性の平均値なの」
「何が得意なんだ?」
「掃除、洗濯かな」
「ロボットなのに何でメシ食えるんだ?」
「人間のように消化機能はないけど、食べたものをお腹の中で原子レベルまで分解できるんだよ」
「よくわかんねェけど、すげェな!」
それぞれから順番に質問があるたびにミドリは左右を順番に見上げながら答えていく。
「じゃあよ、おめェうんこは出——」
「お!ここにいたのか!」
「フランキー!」
ルフィの言葉を遮って突然現れたフランキーを見て、ミドリは立ち上がり腹部に抱き付いた。
「本当にフランキーが好きなんだな」
「変態なのにな」
「まだまだおめェのことを研究してェんだ。ちょっと工場に付き合え」
「待って、フランキー。今充電中なの」
「あ?充電?」
「太陽の光が私の元気のもと」
言いながらミドリは両腕を広げながら空を見上げる。
「この肌全てで充電してるの」
「なるほどな」
フランキーはミドリの腕を手で掴み、まじまじと肌を見た。
「バッテリーも電源コードも見当たらねェわけだ。謎がひとつ解けたぜ。じゃあ充電が済んだら工場へ来い」
「うん、わかった」
ヒラヒラと手を振ってフランキーを笑顔で見送ると、ミドリは再び芝生に寝転んだ。
「ミドリは充電中だったのか」
「こうすると気持ちいいもんな!」
チョッパーとルフィもミドリを真似するように芝生へ寝転んだ。
少ししてやってきたウソップが、川の字になって目を閉じる3人を見て声を上げた。
「なにしてんだおめェら!こんなとこで!」
「「充電中だ」」
ルフィとチョッパーが目を閉じたまま気持ちよさそうにそう言うと、ミドリもクスッと笑った。