Love Android
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この日、麦わらの一味は航海の途中、ある″拾い物″をした。
「やっぱり人だ!それも女!!」
「何ィ!女ァ!?」
「遭難者か」
「浮き輪を早く!!」
見つけた浮遊物のそばへ寄ると、それは大きな木片に上半身を預けて浮いている女性だった。
その姿は黒いキャミソールのワンピースのみを身につけただけの、なんとも心許ない格好だ。
「息をしてない!!チョッパー、すぐに診てやれ!!」
「おう!!医療室へ早く!!」
ーーーーーーーーーー
しばらくして、心配するクルー達のもとへチョッパーが戻ってきた。
その神妙な面持ちに誰もが残念な結果を覚悟する。
「ど、どうだったんだよ?チョッパー」
「やっぱり……間に合わなかった…?」
「いや、えっと………フランキー、ちょっと来てくれないか」
「あ?」
チョッパーから返ってきた言葉は意外なもので、クルー達は顔を見合わせる。
指名されたフランキー自身も不思議がりながら、チョッパーとともに診療室へ行ってしまった。
残されたクルー達は気になって落ち着かなかったが、大勢で行ってしまっては邪魔になってしまうので、甲板で各々の時間を過ごして待っていた。
と、またしばらくしてチョッパーだけが戻ってくる。
「どうしたってんだよ?」
痺れを切らしたようにウソップがチョッパーへと詰め寄った。
「今、フランキー工場に移した」
「移したって……あの子をか?」
「どういうことよ、それ」
「おれには専門外だったんだ」
「「「………は?」」」
〜Love Android〜
この
島の基盤となっている鉱物から発せられるエネルギーは、どういうわけか女性の体には毒であり、知らずに島へと立ち入ってしまった女性は皆、1日と持たずに命を落とした。
しかし不思議なことに、この島の男たちの隣には若く麗しい女性の姿が常にある。
彼女たちは、男たちによって開発されたアンドロイドであった。
炊事、洗濯、清掃などの家事労働を得意とし
″身の回りの世話をする″という目的のもと造られたが、それは建前。
彼女たちが存在する一番の理由は、男性としての欲を持て余した男たちの欲求の解消である。
知能があり、仕草や言動は人間の女性そのもの。
歳をとることもなく、生意気に歯向かってくることもなく、壊れるまで従順にひとりの男のことだけを愛し続ける。
長い年月を経て、研究に研究を重ね、この島の男たちはそんな相手を手に入れたのだ。
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