第三章 〜結婚できません〜
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
熱い手だな、と思った。
大きく、力強く私の手首を掴んで
部屋の中に入るとスッと離れた。
思い切った行動をしてしまった自分。
初めての、男の人。
不安がないわけがない。
でも、今さら後戻りはできない。
小さく灯された
ベッド横のランプダイアルによって
オレンジ色にワイパーさんの輪郭が浮かんだ。
じっと真っ直ぐに私を見つめるその視線は
いつもの鋭いそれとは違くて
熱を帯びていて、揺れている瞳。
私は不安を悟られないように見つめ返す。
心臓がはち切れそうなほど大きく脈打っていた。
第三章 〜結婚できません〜