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運命の相手だ…とか
赤い糸で結ばれている…とか
そんなロマンチックな言葉はいらない。
あなたなら
あなたとなら
約束できるから。
永遠に変わることのない、この愛を。
〜Eternally〜
——ここは
6年間に渡るエネルの支配から解放され
平和が訪れた空島・スカイピア。
「あァ?パンプキンカフェだ?」
「ラキが働いてんだ。ワイパー、お前まだ行ったことないだろ?」
”戦鬼”と呼ばれたシャンディア出身の青年
ワイパーは、その同士であるカマキリや
ゲンボウ、ブラハムと共に、2年の時を経て
スカイピア・神の護衛隊に所属していた。
「誰が行くか。」
「なかなかうまいんだよ。一回くらい付き合え。」
「カボチャじゃ腹はふくれねェ。」
「いいからいいから。」
夜勤明けで腹を空かせたワイパーが
半ば無理やりカマキリに連れてこられた場所は
今話題の人気店、パンプキンカフェ。
「いらっしゃい、カマキリ。ハハッ、ワイパーまで!よく来たね!」
可愛らしい店の雰囲気に似つかわしくない
ワイパーの姿に
ラキは茶化すように笑いながら2人を席に通した。
「うるせェ。無理やり連れてこられたんだ。」
「まぁまぁ。好きなだけ食べていって。」
ラキに渡されたメニューを渋々眺めていると
2人のもとへ現れたのは1人の店員。
「いらっしゃいませ。あ、カマキリさん!へそ!」
「おう。」
ラキと仲の良いカマキリは
この店によく出入りしているらしく
水を提供しに来た彼女とすでに顔見知りのようで
慣れたように挨拶を交わしたので
ワイパーも何気なく彼女に目を向けた。
「ゆっくりしていってくださいね。」
カマキリにだけでなく
自分にもニッコリと笑顔を向けた彼女。
その何気ない笑顔に
雷に打たれたように体が固まった。
全身が高揚する。
理由はワイパー自身にもわからない。
その娘の姿から目を逸らせないまま
用事を終え席を離れる後ろ姿が
厨房の方へと消えていくまで眺めていた。
「おい、どうした。」
親友からの声かけによって、ふと我に帰る。
「あ、いや…なんでもねェ。」
これが、ワイパーとミドリの出会い。
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