エピローグ
お名前設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
私の歓迎会を兼ねた
宴の準備をしてくれているらしく
甲板にいる仲間たちの元へ向かう途中
気になっていたことをシャンクスに聞いてみた。
「ねぇ、どうしても思い出せないことがあるの。」
「ん?」
「どうして私、あなたのことを『チャン』て呼んでたの?」
「あ?なんだ覚えてねェのか。」
「うん…」
「まァ、覚えてたらすぐおれの正体に気付いちまってたか……」
「え?どういう意味?」
——17年前。
男だらけの海賊の一団相手に
人見知りのミドリが懐いていたのは
しばらくの間、シャンクスだけだった。
「ねぇねぇ、ちゃんく!」
「違うぞミドリ。おれはシャンクスだ。」
「ちゃんくちゅ?」
「シャンクス!」
「ちゃんくちゅ!」
「シャ!ン!ク!ス!」
「ちゃん!」
「あ〜クソ〜…」
「ちゃん!」
「わかったよ。もうチャンでいい。」
「ガハハハ!お頭可愛らしいあだ名じゃねェか!」
「チャン!」
「うるせ!そう呼んでいいのはミドリだけだ!」
「アーッハッハッハッ……」
——わたし、ちゃん、すき
——あァ、おれもだ。ミドリ。
「ねぇ、シャンクス。」
「あァ……教えてやんねェ。」
「え!ずるい!教えてよ!」
「教えねェよ。」
楽しそうに笑顔で逃げるシャンクスを
追いかけながら甲板に出ると
仲間たちが暖かい目で迎えてくれた。
太陽は高く、雲ひとつない青空の下。
この場所から、私の新しい人生が始まる。
…fin