アネモネの恋 〜あなたを信じて待つ〜/ロシナンテ
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ミドリと出会ってニ度目の春。
彼女の店が休みの日に、おれは朝から会いにきた。
「ロシー!」
ミドリは部屋着のまま出てきて
おれを見るなり嬉しそうな笑顔を向けてくれる。
「どうしたの?こんなに早く。」
「街へ行こう。たまには外でデートもいいだろ?」
「嬉しいけど…海賊たちに見つからない?」
「ヤツらは今日、他の海賊と大事な取引があるんだ。街には来やしない。」
そういうとミドリは嬉しそうに笑う。
「すぐ支度する。上がって待ってて。」
いつものパンツスタイルとは違い
ワンピースのスカート姿に目を奪われる。
それを見られただけでも
朝から誘ってよかったと思えた。
カフェで朝食を済ませてから、手を繋いで街を歩き
ミドリの服選びに付き合って
昼食を済ませ、公園を散歩する。
彼女はずっと楽しそうで
おれも自然と笑顔になる。
この時間が、永遠に続いて欲しいと願った。
「歩きすぎて疲れちゃった。夕飯はいつも通りうちで食べよ?」
「あァ、おれもそれがいい。」
辺りを夕陽が染める中
ミドリの家までの帰路を手を繋いで歩く。
こういうデート、久しぶりだった、とか
やっぱりあの服も買えばよかったかな、とか
あそこのランチ行ってみたかったから
ロシーと行けて嬉しかった、とか
今日のことを嬉しそうに話すミドリの話を
おれはタバコをふかしながら静かに聞いていた。
レタスのサラダに、キャベツが多めの野菜炒め
そしてミドリがいつも漬けている梅干し。
おれの好物ばかりが並んだいつも通りの夕食を
2人で楽しんだ。
ずっと笑顔のミドリが
可愛くて、愛おしくて
夕食後の片付けをしようとするミドリを
半ば無理やり抱き寄せて、深く口付けた。
彼女の口元におれの口紅が付いても
気にすることなく、むしろそれを舐めとるように
何度も何度も口内を荒らす。
そうしながら
彼女のワンピースをまさぐって手を入れた。
ベッドへ行くことも忘れて
夢中で彼女を抱いた。
「ミドリっ…ミドリ……」
「……っロシー…」
何度も名前を呼んで
「…愛してる……」
「っ……私もっ……」
愛を囁いて
「ミドリっ……」
おれを受け入れてくれるミドリに
全てを吐き出した。