第一章
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
エース。
私たちの出会いを覚えてる?
私はあなたに会っていなければ
あのまま広い広い海の底へ
身投げしていたかもしれない。
ーside ミドリー
町に海賊が攻め入ってきたかと思えば
数分のうちに全てが壊された。
診療所も。
家も。
両親も。
友達も。
この島はあの白ひげのナワバリだから大丈夫。
そんな甘い考えのせいで
町の全員が油断し、逃げ遅れた。
騒ぎを聞きつけた白ひげ海賊団がやってくると
暴れていた海賊達は数分で静かになった。
どうしてもっと早く来てくれないんだ。
どうしてパパとママが死んじゃう前に
もっと早く。
自分の命を助けられておきながら
私は彼らを恨んだ。
「……看護師か。おれの船に乗れ。
命は保証する。悪いようにはしねェ。」
燃え盛る父の病院の前で立ち尽くしているところを
オヤジさんに拾われた。
もう、どうにでもなれ。
失うものはもう何もない。
私はひとりになった。
強くならなければ。
泣いている場合じゃない。
どんな生き方でも
どんな場所に身を置いたとしても
パパとママの分も
強く生きていかなければいけない。