第六章
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それでも止まることなくファスナーは下げられ
エースは露わになった谷間に顔を寄せてくるから
恥ずかしさに思わず目を閉じる。
こんな場所で、これ以上は、本当にまずい。
「エース!ダメだってば!!」
つい声を荒げてしまうと
エースの動きが止まった。
「ミドリ……」
我に返ったように私を見つめて
そのまま優しく、優しく抱き締められる。
「ごめんな……」
自分を落ち着けようとしているのか
エースは深く息を吐いた。
エースの気持ちが痛いほど伝わってくる。
我慢しているのもよくかわる。
そばにいて、触れて、抱き締めて、キスをしても
どんどん欲深くなっていく。
私も同じ。
彼が私を欲してくれるのが嬉しい。
できることなら彼の全てを、受け入れたい。
でも
あんな大人のキスにもまだ慣れていないのに
これ以上先に進むなんて
私にうまくできるのか、ちゃんと応えられるのか
不安で、怖くて、恥ずかしくて
「あ、そろそろ島に着くよね。先に戻るね。」
「おう。」
その場を離れてしまった。
いつものように
あっけらかんとした返事をしたエース。
でもきっと、心の中は傷付いている。
私が傷付けた。
私を求めてくれたのに、拒否してしまった。
心の準備ができたら、ちゃんと謝ろう。
そして、エースがそういうことをしたいのなら
ちゃんと全部受け止めよう。
エースとなら、何も怖いことなんてないんだから。