第六章
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2人で会う場所は決まって、いつもあの倉庫。
早朝、まだ皆が寝ている時間だったり
夜中に寝静まった後だったり。
約束をしてはこっそり会って
たった数分だけど、少し話をして、笑い合って
別れ際に必ずキスを交わした。
寂しかった気持ちはなくなった。
そうした時間が増えることに比例して
エースへの想いもどんどん大きくなっていく。
何日か経って
本船は拠点の島が見える所まで帰ってきていた。
そんな今日もまた、倉庫で話をして
最後にキスをした。
エースのキスはいつも優しい。
ふわっと抱き締めてくれながらの
優しく触れるだけのキス。
でも、今日のそれは少し違った。
「ん……」
いつもは触れるだけなのに、なんだか今日のは長く
抱き締める腕にもいつもより力がこもっている気がする。
苦しくなって、思わず私から離した。
「エース、くるし…」
「あァ、悪い…」
エースの瞳がなんだか熱を帯びているようで
雰囲気がいつもと違う。
「エース…?」
「……苦しかったら、口開いて息していいから。」
すごくドキドキした。
エースが頬に手を添えて
親指で私の下唇をなぞったから。
そのまま開かされた唇を
彼の唇でもう一度塞がれる。
噛み付くようで、荒々しく
今までに経験のない、深い深いキス。
開いたままの私の唇を割って
ぬるりとしたやわらかいものが侵入してくる。
「ん、ふっ……」
絡めとられるように舌を舐められて
恥ずかしい声が漏れる。
体に力が入らなくなり、全てを彼に委ね
必死でエースのキスに応えた。
身体の中心が熱くなってくる。
長いキスが終わると、頬に、耳に、首筋にまで
エースの唇が降ってきた。
大きな手はずっと腰に添えられて
離してくれそうもない。
くすぐったいけど、その手に、唇に
触れられるたびに体がうずく。
彼の息遣いが荒々しくなっていくのがわかって
今日のエースはどうしたんだろうって心配になりながらも、優しいその温もりに、もっとそうしていて欲しいなんて思っている自分もいる。
その時。
エースが私のナース服のファスナーに手をかけた。
少しずつ下されていくファスナーに
私の胸元が露わになっていく。
「待って!」
私は思わずその手を掴んだ。