第三章
夢小説設定
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precious 〜第三章〜
—side エース—
「エース隊長!見えました!本船です!!」
「おう!帰ってきたな!」
およそ3週間の遠征を終え
おれたち2番隊は本船が拠点にしている島へと
戻ってきた。
オヤジに頼まれた島々の偵察をしながら
出くわした、いくつかの海賊を潰し
時たま現れる海軍から逃げ
それに加え、次々と襲ってくる
グランドラインの異常気象。
この海に慣れているはずのクルーたちも
ヘトヘトになりながら無事に帰り着いた。
2番隊の船を着け、本船へ乗り込むと
甲板で仲間たちが出迎えてくれ
帰ってこられた安堵感に包まれる。
「おう!戻ったな!」
「おかえり!」
「疲れてるだろ!ゆっくり休め!」
おれはその中から、あいつの姿を探した。
早く帰ってきたかった1番の理由がミドリだ。
おれがいなくて大丈夫だったか。
船のヤツらとは馴染めたか。
ちゃんと飯は食ってるか。
サッチのヤツに頼んではおいたものの
心配でたまらなかった。
なにより、早く会いたい。
恋ってのは不思議なもので
顔を見られずにいた3週間
いつも頭にあの笑顔が浮かんだ。
今頃どうしているかと考えていた。
ミドリが夢にまで出てくるようになると
いよいよ病気なのではないかと
自分が怖くなるほどだった。
だが、残念なことに
甲板にミドリの姿は見つけられない。
仕事中かもしれないし
ナースの部屋にいるかもしれない。
一刻も早く会いたい気持ちを抑え
積荷の整理をクルー達に任せてから
おれはオヤジへ今回の件を報告に行った。