第二章
お名前設定
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「断然マルコさんよ!
あんな色気の出せる男、なかなかいないわ。
なんたってオヤジさんの右腕だし。」
「マルコ隊長も捨てがたいけど私はイゾウさん派。
硬派で無口そうだけど、そこがいいの!」
「ビスタ隊長も落ち着きがあって
年上のおじさま好きな子に人気よね。」
まだまだ隊長さん達の名前を覚えていないので
話題に乗り遅れている私。
それでも皆の話を聞いているだけで
島にいた頃の友達と話しているような
感覚を思い出し、素直に楽しかった。
「……で、ミドリは?」
再び私に視線が向けられる。
「考えたことないです。
私はまだ皆さんと面識があるわけじゃないし
話したことがあるのはエースだけだから…」
言いながらエースの顔が頭に浮かぶ。
こんな話題に出してしまって
エースに対して失礼だったかも、と
少し申し訳ない気持ちになる。
「エース隊長ね…」
「ま、実力もあるし顔は良いけど
私達には若すぎるわね。」
「たしかに、男としての色気はまだまだ。」
先輩達の物言いに
なんだかエースを否定されたようで
私は無意識に反撃に出た。
「でも良い人ですよ?
ひとりだった私を気にかけて話しかけてくれたり
昨日も食事に誘ってくれたり
すごく優しい人だと思います。」
「ミドリは、エース隊長が好きなのね。」
「えっ……」
そこまではっきりと言われてしまうと
返答に困る。
確かに、エースのことは好き。
でも男としてどうかと言われると
まだそこまで意識したことはない。
「す、好きっていうか…えっと……」
「いいじゃない。ミドリとエース隊長なら
若いもの同士、お似合いよ。」
「そういうんじゃないんですけど……」
だんだんと顔が熱くなってくる。
「ちょっと困ってるじゃない。」
「ごめんごめん。からかっただけよ。」
「赤くなって、可愛いわねミドリは。」
最後はからかわれてしまったけど
3人の先輩たちと仲良くなれて
この分なら他の人たちとも
すぐに打ち解けられそうで安心した。