「あなたのそばで」予告





海軍で雑用として働く少年と
同じ場所で働く医療班見習いの少女。



「明日、初めて任務で海へ出るんだ。」

「えー！すごいね！」



友達になり仲良くなった2人に
何の前触れもなく、別れの日はやってくる。




「彼は本部に引き抜きになったんだ。もう会うことはないかもな。」




会えなくなって初めて気付く。




——この気持ちは

　　　　間違いなく恋だった。





2年の時を経て



「ここが海軍本部。」



少年の後を追い、少女はグランドラインへ。



「もしかしてミドリ！？僕です！コビーですよ！」




——こんな立派な男性が……



雑用だった少年は青年となり
大佐にまで昇格していた。




「ずっと会いたかったよ、コビー。」

「うん…僕もだ。」




2人の人生が再び重なり




「この2年間、ミドリを忘れた日なんて1日もないよ。」




止まっていた恋が、再び動き出す。





——私はやっぱりずっと

　　　　この人に恋をしている。





「……僕はいつ死ぬかわからないんだ。」

「嫌だ。何で急にそんなこと言うの？」

「急じゃないよ。海兵になった時から、僕はいつだって命がけだ。」




相手を想えば想うほどに




「……一緒にいない方が——」

「全然わかんないよ！納得できない！」




そばにいることが怖くなる。





「私が好きなのは、2年前から変わらない。たった一人だけだよ。」




それでも、あなたのそばにいたい。




「約束する。僕は今よりまだまだ強くなるよ。」




君と共に生きるために。





一途に想い続ける少女と



覚悟を決めた青年。




会えなかった時間を埋めるように




寄り添って生きていく2人の物語。







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