第七章 〜彼の涙と告白〜
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目を逸らすことができない。
今、マルコさんから伝わってくる気持ちは
私と同じなんじゃないだろうか、なんて
期待してしまって止まらない。
このまま告白してしまいたい。
本物の恋人になりたい、と。
言ってもいいのだろうか。
どんな反応をするかな。
迷っているうちに
マルコさんは私の右手を解放すると
視線を村の方へと戻した。
「明日、診療所を休んで墓参りに行こうと思うんだが。」
「お墓参り…白ひげの親父さんの?」
「あぁ。ミドリも来ないか?」
「私も行っていいんですか?」
「親父は若い女が好きだったからな。」
マルコさんは目を細めて笑った。
「喜ぶだろうよい。」
「じゃあ、一緒に行きます。」
釣られて私も笑顔になる。
明日の待ち合わせの約束をして
そのまま別れた。
結局、想いは伝えられなかった。
でもまだチャンスはある。
先ほどの、マルコさんの言葉。表情。
きっと自惚れじゃない。
マルコさんも、少なからず私に好意を持ってくれている。
明日は絶対に告白して
本当の恋人同士になるんだ。