第七章 〜彼の涙と告白〜
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「祭りの時以来か。こうやってちゃんと話をするのは。」
「そうですね。」
マルコさんは丘の芝生へドサッと座ったので
私も隣に腰掛ける。
「悪かったな、あの時は。変なことを言っちまった。おかげで最近気まずかったろ。」
「いいんです。私……あれから考えました。マルコさんに聞かれたこと。」
「俺に?」
「あの…恋人のフリはどこまでしていいのか、って。」
「あァ、それなら気にしなくていいんだが。」
マルコさんは少し罰が悪そうに後頭部を掻く。
「あの時はマルコさん、酔った勢いで言ったのかもしれないけど……でも、はっきりさせておいた方がいいのかなって。」
ずっと考えていた。
本物の恋人同士だったら、当たり前にすること。
手を繋ぐ。
抱き締め合う。
キスをする。
それから……
恥ずかしながら、全部想像した。
マルコさんが、私のことを
少しでも女として意識してくれるのなら
それら全てを
私は受け入れられると思った。
「私、あの……」
体ごとマルコさんの方を向いて
正座をして座り直す。
「マルコさんになら、何されてもいいです。」
「なっ……」
顔から火が出そうなほど恥ずかしい言葉。
真っ直ぐにマルコさんを見て伝えた。
マルコさんは目を見開いて
案の定、驚いた顔になる。
やっぱり…大胆すぎたかな……
そう思った次の瞬間、急に肩を掴まれたかと思うと
視界が回り、背中に大きな衝撃。
腕を上げられて、頭の上で抑えられる。
視界いっぱいに
マルコさんの怒った顔。
「……あまり大人をからかうべきじゃねェなァ。」
腕を抑えるのを片手にし
私の両膝を開かせて、間に自分の体を入り込ませながら
空いた手はツーっと太ももをなぞる。
「………っ」
「何されてもいいって、わかって言ってんのか。」
マルコさんの顔が近付いてきたかと思うと
耳元で低い声が響く。
「このまま犯されても文句は言えねェんだよい。」
ピクリとも動かない腕。
私は何も言えなくなった。