第六章 〜初デートと酔っぱらい〜
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色々な話をした。
マルコさんは久しぶりのお酒に
どんどん機嫌が良くなってくるようだった。
どうかこのまま
本物の恋人同士になれたりはしないだろうか。
そう思わずにはいられないほど
幸せな時間だった。
結局そのまま1時間ほど話をしていると
周りも人がまばらになってくる。
そろそろ楽しかった時間が終わる。
そんな、少し切ない空気が流れ始めていた。
「……なぁミドリ。」
「はい。」
「恋人のフリってのは…どこまでしていいものなんだ?」
「え?どうしたんですか?急に…」
唐突なマルコさんの質問に少し焦っていると
マルコさんが私の顔を覗き込むように身をかがめた。
「キスがしてェ。」
マルコさんの整った顔がどんどん近付いてきて
私は彼が酔っ払っていることに気付く。
「マ、マルコさん?ダメです!こんなところで。」
「ここじゃなけりゃいいのかよい。」
「そういう問題でなくて!帰りましょう!飲み過ぎですよ!」
これ以上密着されてしまっては
恥ずかしすぎて私が持たない。
目が合わせられず、下を向きながら
マルコさんとの間に両手を出して静止させると
マルコさんはおもむろに立ち上がった。
「家まで送る。」
「大丈夫です!マルコさん酔ってるから、私が診療所まで送ります!」
「男に恥かかせるんじゃねェよい。」
そう言って私に手を差し出した。