初デート
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「サンジくん?」
「………」
「サンジくん!!」
「あ、あァミドリちゃん。どうした?」
絶対忘れてたな。
「私さっき通った向こうの洋服屋さん見てくるね。」
なんとなくもう
ここにはいたくないと思ってしまった。
「おれも行くよ。」
「いいよ。ゆっくり見たいし。サンジくんはここにいて?」
「ひとりで大丈夫?」
「うん!すぐ戻るよ。」
サンジくんに手を振ってその場を離れた。
少し離れてからチラッと振り返ると
サンジくんはもうダンサーに夢中だった。
あーあ。
私にもっと魅力があったら…
もっと自信を持てたのにな。
少し落ち込みながら、ふらっと洋服屋さんへ入る。
思ったより欲しい服がなかったので早々に店を後にした。
そういえばさっき裏通りにも服屋さんの看板を見たな。
ちょっと行ってみよう。
ーーーーーー
裏通りはなんて人気がないんだろう。
でも少し人混みに疲れてたからちょうどいい。
服屋さんはこっちだったかな?
店を探しながらウロウロしていると
知らない男の人に声をかけられる。
「お、キミ一人なの?珍しいね。」
「…一人じゃないです。」
「男か?見当たらないようだが。どうせダンサーに釘付けになってほったらかしにされたんだろ?」
「そんなことありません。通してください。」
見事に図星を突かれて
思わずムッとした表情を向けてしまうと
ふいに腕を掴まれる。
「待った待った。」
「離してよ!」
「どうせ暇なら俺と遊ぼうよ。間違えた。俺たちと。」
「……俺たち?」
「お、なかなか可愛いな。」
気配を感じて振り返ると
そこにいたもう一人の仲間に片方の腕を掴まれる。
「なっ…何するのよ!離して!」
「この島は美人ばかりだろ?だからこの島に来るカップルの女は、みんな男に捨てられるんだ。俺たちはそうゆう女たちと遊んでやってんだよ。」
強く掴まれたままの両腕は振り解くことができず
そのままずるずると裏通りのさらに路地裏へと連れて行かれた。
「私は捨てられたりなんかしてない!離せ!どこに連れて行く気よ!」
「遊んでやるって言ってんだよ。」
私の背中に回った男に両腕を抑えられ
もう一人の男が頬に手を添える。
気持ち悪い。
でも、動けない…
たすけて…!
サンジくん…!!