初デート
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〜初デート〜
「サンジくんお待たせ。」
「いや、全然待ってないよ。じゃあ行こうか。」
差し出された手を取る。
大きくて骨張った手にぎゅっと握られると
それだけで胸が苦しくなる。
今日はサンジくんとビジョー島へ行くことになった。
美女だらけの島。
初デートの場所としては正直少し心配もあるけど…
私だけが特別だと言ってくれたサンジくんを信じて
今日は2人の時間を楽しむことにした。
「何かしたいことある?」
「うーん…美人だらけってことはきっとオシャレなお店がたくさんあるだろうから、服とかアクセサリーとか見たいな。」
「いいね。お供しますよ。」
ニッと優しく笑ってくれるサンジくんに
安心して私も笑顔を返す。
「サンジくんは?ずっと来たかった場所なんでしょ?」
「おれはミドリちゃんといられれば他には何もいらないさ。」
「またまた。やりたいことやらないと、二度と来られないかもしれないんだから遠慮しないで言ってね?」
「あァ、ありがとう。優しいなミドリちゃん。」
「それにしても…」
中心街に入り周りを見回す。
「本当キレイな女の人ばっかり…」
女の私でも見惚れてしまいそうになるほどの
モデルのような女性ばかりが行き交い
目を奪われる。
これは…サンジくん大丈夫かな…
ふと隣を見ると
「お…おお……ぐっ……」
必死に何かに耐えている。
うん、そうなるよね……
「確かに麗しいレディ達ばかりだ……だが、おれにはミドリちゃんだけだ…」
繋ぐ手に力が込められる。
「サンジくん、そんなに我慢しなくても…キレイなものを見てキレイって言うのは自然なことなんだし。私は大丈夫だから。ね?」
「ミドリちゃん…」
「せっかく来たんだから楽しもう!いろいろ見てみようよ。」
サンジくんの手を引いて中心街を歩く。
「あァ…あのレディも美しい。」
「そうだね。」
「あの子はまだ小さいけど10年後が楽しみだ。」
「美人になるだろうね。」
「あのマダムは一体何人の男を虜にしてきたんだろうか。」
「………」
目をハートにして鼻の下を伸ばし
キョロキョロと見回しながら歩くサンジくん。
…やっぱりちょっと嫌かも。