One Love
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ミドリちゃんの話を聞いて
思わず抱き締めていた。
もともと小柄なミドリちゃんが更に小さく感じる。
腕に力を込めると壊れてしまうんじゃないかというくらい華奢なその肩も
おれの胸に埋められた可愛い顔も
震える声も
全てが愛おしい。
こんな子がおれを好きだと言ってくれた。
この上ない幸せだ。
やっと伝わった。
「好きだ。ミドリちゃん。世界中の誰よりも。」
「……私も…」
背中によそよそしくミドリちゃんの手が回される。
なんて可愛いんだ。
肩に置いていた手を背中から腰に
もう片方の手は髪を撫でながら耳から首元へ
その温もりを確かめるようにミドリちゃんを撫でた。
「……サンジくん…?」
頬にチュっと口付けを落とす。
真っ赤な顔で見つめてくるミドリちゃんが
可愛くて、愛おしくて
「ダメだ。止まらねぇ。」
頬に、おでこに、鼻先に、まぶたに
何度も何度もキスを落とす。
今までどうやって我慢してたのかわからない。
その柔らかい肌の温もりも
おれを見つめる潤んだ瞳も
腕の中にすっぽりと収まってしまう小さな体も
全部がやっとおれものになったんだ。
一度そう自覚してしまうと
理性が吹っ飛びそうになる。
「あの…ちょっと恥ずかしいかな…」、
「あ…あァ、ごめんな…」
最後に頬を両手でできるだけ優しく包み
キスを落とした。
「幸せすぎて。」
「……うん、私も。」
本当に幸せそうに
笑顔を向けてくれるミドリちゃん。
「サンジくん、ビジョー島、行ってもいいよ?」
「え…でも…」
「大丈夫だよ。ちゃんと信じる。」
ニッコリ笑っておれの手を両手でぎゅっと握るミドリちゃん。
なんて可愛い顔で笑うんだ。
「ありがとうな。でも、せっかく2人になれたんだ。今日はこのままゆっくりしよう。」
「…うん、そうだね。」
世界中にただひとり
おれは君だけ。
…fin