スキとキライと。【後編】
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「ただいま。」
「ミドリ!!よかったー!!」
甲板に帰ると、まずナミが泣きながら抱き付いてきた。
「ありがとうミドリ。助かったわ。」
ロビンも手錠を外して笑った。
「もう帰ってきやがったのか。ウソップたちが帰ってきたから俺も暴れに行くところだったのに。」
「どうせたどり着けずに迷子だろ。」
「ぁんだと?」
ゾロとサンジはいつものように喧嘩する。
「しかし俺たちがいない間にそんなことがあったなんてな。」
「無事でよかったぜ、ミドリ。」
「賞金稼ぎとは。大きな街でも安心できませんねェ。」
フランキー、ウソップ、ブルックも安心したように笑っていた。
「ミドリ!頭の怪我手当てするぞ!」
「いつもありがとう。チョッパー。」
「ミドリも無事取り返したし、今夜は宴にしよう!サンジ!」
「おう。任せろ。」
私は、ダイニングへ向かおうとする皆を引き止めた。
「あの…ちょっと皆に話があるの。」
皆立ち止まって私を見る。
「ルフィ、サンジ、今日は助けてくれて本当にありがとう。」
「おう!」
「当たり前だ。」
「…ずっと考えてたんだけど……私が九蛇海賊団に入りたかったのは、仲間が欲しかったからだと思う。心から信じ合える仲間が。頼れるのはあの人たちしかいなかったし……でも、私はもうそういう人たちに出会えた。」
ひとりひとりの顔を見る。
みんな優しい目をして私を見てる。
この人たちと離れたくない。
「私をこの一味に入れてください。」
そう言って頭を下げると
わっと皆が喜んでくれた。
「もちろんいいに決まってるだろ!!」
「仲間になるんだな!?ミドリ!」
「なんだまだなってなかったのか。」
「よく決意したわ。」
「また楽しくなるわね。」
「もう男嫌いも克服してきたしな!」
「アウ!今日はめでたいな!」
「じゃあミドリさん、記念にパンツを——」
サンジがブルックを蹴り飛ばすと
嬉しそうに笑顔を向けてくれた。
「改めてよろしくな、ミドリちゃん。」
「うん。」
さっきのことを思い出して
なんだか照れ臭いけど私も笑顔を返して頷く。