スキとキライと。【後編】
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スキとキライと。【後編】
〜side サンジ〜
「サンジのバカ!大っ嫌い!!」
ダイニングにミドリちゃんの声が響いて
そのまま出て行ってしまった。
「やばい。早まった……」
俺は気持ちを落ち着けようとタバコに火をつける。
男嫌いな女の子に惚れたのなんて初めてで
ゆっくりでいいから俺を少しでも認めてもらおうと、焦らずに距離を縮めてきたつもりだった。
ルフィの野郎がいとも簡単に彼女の隣に座ってたりするから
柄にもなく焦っちまったのと
初めて彼女が本音を話してくれて
弱いところを見せてくれて
どうしようもなく愛しくなってしまい
気付いたら体が勝手に動いて
キスをしてしまった。
大嫌いと言われたのに笑みがこぼれているのは
初めて彼女が俺の名を呼んでくれたから。
彼女の唇が俺の名を発音した。
それだけで胸が高鳴る。
どうやら俺は相当ハマっているらしい。
ーーーーーー
その後、夕食のときにミドリちゃんと目が合うことは一度もなかった。
でもそれはいつものことなので、周りの奴らは特に気にしていなかった。
前から一番距離を置かれてはいたけど
これで完全に嫌われたわけだ。
これ以上嫌われる前にミドリちゃんのことは諦めるか…
めげずにアプローチを続けるか…
さて、これからどうしたもんか。