スキとキライと。【前編】
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「話はわかった。とりあえず船が直らないことには、あんたはこの島から出られないんだから、修理の間私たちと一緒にいたらいいわ。」
「…でも……」
ミドリちゃんはチラリとこちらを見る。
「大丈夫。男たちはあんたに近付かないようにさせる。それならいいでしょ?」
「…ありがとう、ナミ。」
「帰ったぞーーーー!!」
外からルフィの大声が聞こえて甲板へ出ると
いつの間にか雨は止んでいた。
ちょうどフランキーも戻ってきたようで
2人は船へ上がってきた。
ルフィの手には猪が抱えられていた。
「サンジ!猪いたから捕まえてきたぞ!こいつ食おう!」
「おぉ、でかした!よく見つけたな。」
「お、誰だ?こいつ。」
「……麦わらのルフィね。」
ミドリちゃんはナミさんの後ろに隠れる。
「ルフィ、この子サンジくんが島で助けて連れてきたの。船が直るまでここに置いてあげることにしたわ。」
「そうか。いいぞ。」
「その船なんだが、だいぶ痛めつけられててな、直してやれないこともないが、時間がかかりそうだ。」
「……そうですか…」
「それにこの島じゃ材料が足りるかどうか。」
「とりあえず腹減った!難しい話は飯食いながらでいいだろ。」
マイペースにダイニングへと入っていくルフィを不思議そうに眺めるミドリちゃん。
「とても凶悪な賞金首には見えないわね。」
「まぁね。変なやつなのよ。すぐに慣れるわ。」
ルフィに次いで、皆がダイニングへと入っていく。
「すぐ夕食にするよ。ミドリちゃんも、お腹空いてるだろ?」
「…あんたが作るの?」
「まぁ俺がこの船のコックだからね。」
「……しょうがないから食べてあげる。」
「それはどうも。」
相変わらずの無愛想。
ここまで女性に嫌われるのは初めてだ。
はっきり言って攻略の仕方がわからない。
でも、いつかあの笑顔を俺に向けて欲しい。
そう考えずにはいられない魅力を
ミドリちゃんに感じた。
きっとこの島で俺が君を助けたのは
運命だったと信じたい。