happiness
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天気も良く、波は穏やかで
船出には最適だった。
港へ着くとサニー号の出航準備が始まっていた。
「お!サンジだ!」
「おーいサンジーー!おせェぞーー!!」
「サンジー!よかった!戻ってきたのかーー!!」
「うるせェな。出航までにはちゃんと戻るって言ったろ?」
「でもこの前みたいに急にいなくなるんじゃねェかと思って…。」
ウソップ、ルフィ、泣いてるチョッパーに出迎えられて、おれ船に戻った。
「アウ!おめェ嬢ちゃんにちゃんと詫び入れてきたんだろうな?この色男め!」
「ヨホホホ!まさか運命の女性よりも私たちを選んでくれるなんて!サンジさんホント漢です!!」
「ほっとけ。」
「サンジくん、すぐに出航よ!」
「おかえりなさい、サンジ。」
「ナミさ〜ん♡ロビンちゃ〜ん♡一晩おれがいなくて寂しくなかったかい?」
「問題ないわ。」
「いいからさっさと朝飯作れ。腹減った。」
「うるせぇなマリモ!少しは待ってろ!」
「行くぞー!出航ーー!!」
船長の声とともにサニー号は港を離れる。
向きを変えたところで
港の方から声が聞こえた。
「サンジさーん!」
あの声は…
「サンジ、お前なんか呼ばれてねェか?」
急いで船の後方へ行く。
港にいたのは
「サンジさーん!!」
ミドリちゃんだった。
「ミドリちゃん!どうした!」
走ってきたようで、息を切らしながら
ミドリちゃんはおれに何かを伝えようとしていた。
「ハァ…ハァ…お母さんが!」
「何の話だ?」
「母ちゃん?」
「あの子よ!カフェにいた女の子。」
「なるほど。ありゃ本当に上玉だ。」
「サンジさんあの子のパンツ見せてもらったんですか?」
「うるせェお前ら!聞こえねぇ。ミドリちゃん!お母さんがどうした!?」
「お母さんが!目を覚ましたの!!」
「……!」
「私!もう、ひとりじゃありません!!」
あぁ、そりゃよかった…
本当によかった…
「だから心配しないで!!お元気で!!」
「おう!!行ってくる!!」
笑顔で君に手を振る。
本当に愛してた。
こんなにひとりの女性を愛したのは
おれはきっと初めてだ。
これからもいつも君を想う。
君の幸せを
ずっと祈ってる。