happiness
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昨晩サンジさんは何度も私を抱いてくれた。
彼の全てがとても優しかった。
いつの間にか私は眠ってしまったようで
朝目が覚めると
彼の姿はどこにもなかった。
「っ…サンジさん…」
シーツに顔を埋めてすすり泣く。
私は昨日とても幸せだった。
身体に残る、彼が愛してくれた数々の跡が
夢ではなかったと教えてくれる。
もう会えないかもしれない…
それでも、私は確かに幸せだった。
ーーーーーー
2日間
私は寂しさを紛らわすように仕事に励んだ。
ありがたいことにお店はいつも忙しくて
サンジさんのことを考える余裕をなくしてくれた。
お店にサンジさんが来ることはなかった。
ーーーーーー
仕事後、お母さんに会いに行って部屋に戻ってくると
ドアの前にサンジさんが座っていた。
「あ…」
「おかえり。ミドリちゃん。」
少し照れ臭そうにサンジさんが笑った。
私はいてもたってもいられなくて
彼の胸に飛び込んだ。
会いたかった…
たった2日なのに
会いたくて会いたくて
破裂しそうだった。
サンジさんは優しく髪を撫でてくれた。
「別れを言いに来たんだ。」
…予想していたことだった。
「明日ここを出る。」
「…わざわざ会いに来てくれたんですね。」
「…本当に悪かった。あんなこと、本当はすべきじゃなかった。君をまた一人にしてしまうのに。」
「謝らないで!サンジさんのおかげで、私は…とても幸せでした。」
「この2日間、ずっとミドリちゃんのことを考えてた。会いに来るべきじゃないのはわかっていたが……会いたかった。」
力強く抱き締められ
フワッとタバコの香りに包まれる。
「……一緒に来ないか?」
この上なく嬉しい誘いだった。
私がサンジさんについて行けば
ずっと一緒にいられる。
でも……