happiness
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〜happiness〜
ここは大きな港町。
私はその中心街にあるカフェで働いている。
街の人や旅人たちで溢れ
今日も店内は活気付いている。
カラン——
「いらっしゃいませ〜!」
出迎えに行くと入ってきたお客さんは
オレンジの髪が似合う可愛らしい女の人に
鼻の長い黒髪の男の人。
「すごい!お店の中も可愛い。素敵なカフェじゃない!」
「喉も渇いたし小腹も空いたな。何か食っていこうぜ。」
さらにその後ろからもう一人。
「買いたい物も全部揃ったし、なかなかいい街だな。」
綺麗な金髪に黒いスーツを着こなす
スラっと背の高い男の人。
素敵な人だな…
一瞬見惚れそうになり、すぐに仕事中だと我に帰る。
「3名様ですね。こちらのお席にどうぞ。」
席へ通すとそのスーツの男の人に声をかけられた。
「ありがとう。この店のオススメは?」
「コーヒーは種類が多くて、どれも美味しいですよ。あとは、島の名産ブルーベリーのソースをかけたワッフルが一番人気です。」
「じゃ、あたしそのワッフルとみかんジュース♡」
「おれもワッフル食うぞ!それとアイスコーヒーだ。」
「じゃあおれもそのワッフルと、君のオススメのコーヒーを。」
「ありがとうございます。少々お待ちくださいね。」
買い物帰りらしいその3人はたくさんの荷物をかかえ、少し休憩のため店に寄った様子。
旅の人かな?
どこかで見たことある顔のような気がするんだけど…
他のお客さんとは違う雰囲気が気になりながらも
忙しさに追われ、それ以上私がその3人と話すことはなかった。
ただ、帰り際に金髪のあの男の人が
「君の選んでくれたコーヒー、ワッフルと相性が良くてすごくうまかったよ。」
と、笑顔でお礼を言ってくれた。
本当に素敵な人だ。
また会いたいな…
密かにそんな想いが芽生えていた。
ーーーーーー
「いや〜しかし可愛かったな。」
「あのカフェの女の子?」
「確かに可愛かったが、サンジおめぇ珍しくメロリンしてなかったじゃねぇか。」
「いやあまりの可愛さになんだか緊張しちまって…」
「今ごろになって鼻の下伸ばしちゃって。」
「ナミさんジェラシー?」
「はいはい。」
海岸に停泊しているサニー号へと戻ってきた
サンジ、ウソップ、ナミの3人を
船の修理をしていたフランキーが出迎える。
「オウ!おめぇら。街はどうだった?」
「安全だし栄えてるし、いい街だったぜ。」
「食材の品揃えも文句なしだ。」
「船の方はどう?フランキー。」
「船底も船体も結構やられてる。材料も足らねぇから買い足して。まぁスーパーなおれ様の手にかかりゃ明日には終わるけどな。」
サニー号はこの日、海王類の群れにやられ
ひどく損傷していた。
そして、ミドリのいる島に辿り着いたのだった。
サンジ、ナミ、ウソップの3人は買い出しに行き、他の仲間たちはそれぞれ探索や散歩に出かけていた。
「いい島だし、遊べるところもたくさんありそうだし、1週間くらいのんびりしていきましょ。」
「そうだな。サニーも休ませてやろう。」
「いいな。あの子にもまた会いに行けそうだ。」
「そんなに上玉ならおれも会ってみてぇな。」
「またみんなで行きましょ。ワッフルがすごく美味しいのよ。」
一味はワイワイと船の中へと入っていった。