初デート
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片付けを終えるとサンジくんは紅茶を煎れてくれた。
「ありがとう。いただきます。」
カウンターに腰掛けると
サンジくんもコーヒーを手に隣に座った。
「…今日は本当にすまなかったな。」
「だから、サンジくんは何も悪くないんだってば。もう謝らないこと!」
「でもよ…おれが他のレディに夢中になってる間にミドリちゃんがあんな目に…一生後悔しそうだ。」
「でも、ちゃんと助けてくれたでしょ?とっても格好良かったよ。」
「お、惚れ直した?」
「…うん…惚れ直したかな…」
「可愛いな。」
サンジくんが急に真面目な顔つきになったから
なんだか恥ずかしくて目を逸らし
誤魔化すように紅茶を口に含んだ。
「今日のあのクソ共にどこ触られた?」
「え?えっと…ほっぺ?」
「クソ…あの野郎、絶対許さねェ。」
言いながら、サンジくんはチュ、と
軽く触れるだけのキスを頬にくれた。
「あとは?」
「えっと…首と…耳……?」
頬から耳。
耳から首筋へと、撫でるように唇を這わせきて
くすぐったさに身をよじる。
「あとは?」
「えっ…それだけだよ…」
「嘘だな。おれが見たときにはここに手が伸びてた。」
サンジくんはするりと私の脇の下に手を通すと
背中を抱き寄せ
「やわらけぇ…」
私の胸の膨らみに顔を埋めた。
「サンジくん…ちょっと恥ずかしい!」
「もう少し、このまま。」
昼間の男たちとは全然違う。
大事なものを丁寧に扱うように
優しい手付きで私に触れるサンジくんが
愛しくて愛しくて。
目の前の柔らかな金髪を撫でる。
「またデートしようね。」
「あァ。次は絶対手を離さない。」
どちらからともなく口付けをして
笑い合い
幸せな空間がいつまでも2人の間に流れる。
これからもこのまま
2人でいられますように。
…fin