One Love
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どうしたら伝わるだろうか。
君だけをいつも想っているのに。
〜One Love〜
私には好きな人がいる。
髪はサラサラの金髪。
髭があるけど、さわやかな顔立ち。
眉毛は特徴的なぐるぐる眉毛。
紳士的で頼りになる男らしい人。
何よりも女性に優しい人。
「ナミさ〜ん♡ロビンちゃ〜ん♡午後のティータイムにプリンなどいかが?」
今日もタバコの煙をハートにしながら
甲板でくつろぐ女性陣に絡んでいる。
「気がきくわね。いただくわ。」
「ありがとサンジくん。うん、おいしい。」
「ミドリちゃんもどうぞ。」
芝生に座って読書をしていた私のところにも
やってきて、隣にさりげなく腰掛けてくる。
「ありがとう。いただきます。」
「お礼なんていいんだよ。美しいレディ達のためだ♡」
こういう口説き文句を平気で誰にでも言えてしまうサンジくんを恨めしい目で見る。
ナミ達を眺めながら鼻の下伸ばして…
最初は女の子みんなに優しいサンジくんも好きだったけど、サンジくんへの想いが大きくなるにつれて、だんだんと嫌気がさしてきてしまった。
そう、完全にヤキモチだ。
自分でもわかってる。
本当は私だけに優しくして欲しい。
そう考えてしまう自分が嫌で嫌で
ついつい態度に出てしまうときもある。
「ん?どうかした?そんなに見つめて…♡」
「……なんでもない。」
拗ねながらももらったプリンを一口食べる。
甘く口の中でとろけて
悔しいくらいに美味しい。
「お!おやつの時間か!」
「お前らだけずるいぞ!おれ達も食う!」
遊びまわっていたルフィ達が
私が手に持っているプリンを見つけて立ち止まった。
「お前らのはダイニングだ。勝手に食え。」
「おう。ありがとう!」
「…私もルフィ達と向こうで食べようかな。」
サンジくんの隣から立ち上がってルフィ達を追いかける。
本当は隣に来てくれて嬉しかった。
少しでも長く隣に居たかった。
素直になれない私は、本当に可愛くない女。
サンジくん変に思ったかな?
振り返ることもできず、甲板を後にした。
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