First Love
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翌朝。
そろそろ朝ごはんの時間かな。
ナミとロビンは先に起きたようで
すでにベッドは空っぽだった。
ゾロと会うのは気まずいけど、いつまでも
このまま引きこもってるわけにはいかない。
私も起きよう。
「いたっ…」
立ち上がるとズキンと頭痛がして、足元がふらつく。
まず、チョッパーのところに行こう。
ーーーーーー
医療室。
「チョッパーいる?」
「お、ミドリ、おはよう。飯の時間か?」
「あの…頭が痛くて…薬もらえるかな?」
「大丈夫か?ちょっと診てやるからこっち来い、って!ミドリ顔真っ赤だぞ!熱あるんじゃないか?ここに横になれ!」
私の顔を見るなりチョッパーは焦り出して
私をベッドに寝かせてくれる。
「やっぱりすごい熱だ。目も腫れてるな。ちゃんと寝なかったのか?今日はこのまま寝てろ!」
「あはは…確かにちょっと辛いかも。」
「薬飲む前に何か食べた方がいいから、おれサンジに頼んでくるよ。ちゃんと寝てろよ?」
チョッパーは手際良く氷枕を用意し
おでこに濡れタオルを乗せると
足早に医療室を後にした。
こんなことになっちゃって
ナミたちに心配かけちゃうな。
ゾロも…少しは心配してくれるかな……
ーーーーーー
ダイニングではすでに皆が集まっていた。
「サンジサンジ!」
「朝飯だろ?すぐできるから待ってろ。それよりミドリちゃんがまだ」
「ミドリが熱があるんだ!」
「何!?」
仲間たちがギョッとする。
「薬を飲む前に消化のいいものを食べさせたいんだ。何か作ってくれよ。」
「おう、任せろ。すぐ作る。」
「ミドリさん、昨日は元気そうだったのに。」
「心配ね。」
「まァ熱ぐれェならすぐ治るだろ。」
「今日は寝かしといてやろうぜ。」
心配する仲間たちの横で
ナミはギロリとゾロを睨む。
「……誰のせいかしらね。」
「……てめぇ何見てやがる。」
「別に〜。」
「なァサンジ、メシは?」
「「「それどころじゃねぇだろ!!」」」
ーーーーーー
「ミドリ、サンジがお粥作ってくれたぞ。食べられるか?」
「ありがとう。いただきます。」
そういえば昨日は夕飯を食べなかったから
お腹がペコペコだ。
起き上がってお粥を食べる。
さすがサンジくん。
ただのお粥がこんなに美味しいなんて。
「美味しい〜。」
「食べられそうで良かった。それ食べたらこの薬飲むんだぞ。」
「迷惑かけてごめんね。」
「これがおれの仕事だからな。迷惑なんかじゃねェ。じゃあおれも朝飯食べてくるから。また様子見に来るけど、何かあったらすぐ呼んでくれよ。」
「うん、ありがとう。」
「礼なんて言われても、嬉しくねーぞコノヤロー♪」
「あはは!嬉しそう。」
チョッパーと美味しいお粥のおかげで
少し気持ちが楽になった。
元気になったらまた
ゾロとも今まで通り話せるように頑張れるかな。
ーーーーーー
ミドリが元気になって落ち着くまで
一味はしばらくこの島に滞在することにした。
この日は、不審番だったサンジを残し
それぞれ島へ降りることにした。
「おれもミドリが心配だから船に残るよ。」
チョッパーがそういうと、ゾロが一歩前に出る。
「チョッパー、あいつのことは俺がみてるから行ってこいよ。」
「いいのか?ゾロ。昨日も船番だっただろ?」
「特に用もねェし。」
「へぇ、少しは責任感じてるのね。」
「…なんだよ。」
「別に〜。じゃあミドリのことはゾロに任せましょ。」
こうして、チョッパーが戻るまでは
ゾロがミドリの介抱をすることになった。