気がつけば
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次の日。
私は朝食の準備をするサンジくんを手伝っていた。
昨日は遅くまで宴をしていたので
いつもより遅い時間になってから皆が起きてくる。
「ありがとうミドリちゃん。ここはいいからマリモ呼んできてくれるか。見張り台にいるはずだ。」
「えっゾロを?私が?」
「あァ。何か問題あるか?」
「ううん、大丈夫。呼んでくるね。」
つい挙動不審になってしまった。
サンジくん、変に思ったかな。
昨日の今日で
ゾロと顔を合わせるのは正直気まずい。
重い足取りで見張り台へと向かう。
梯子を登って顔を出すと
足音に気付いたのか、ゾロがこちらを向いた。
「……おはよう。」
「おう。」
「あの…朝ごはんできたよ。」
「わかった。すぐ行く。」
そのまま逃げるように、先にダイニングへ戻った。
今まで通り、普通に接することができただろうか。
私、変じゃなかったかな。
ゾロは何事もなかったかのように
今まで通りだったな。
「ありがとな、ミドリちゃん。」
「うん。」
「……あの野郎と何かあったのか?」
ダイニングに戻るなり
勘のいいサンジくんは何かを察したようで
途端に私は焦る。
「べ、別に何も?全くのいつも通りだよ。何も問題なし。」
全然いつも通りじゃないと思われるような
返事の仕方だった。
私の下手くそ。
サンジくんからも逃げるように
そのままテーブルに着き
ルフィとチョッパーが一足先に食べ始めていたので
私も一緒に食事をした。
そのうちゾロも入ってきて
私の向かいの席に座り、食事を始めた。
チラチラと見てしまう。
視線に気付いているのかいないのか
ゾロは全く気にしない様子で黙々と食べ
時々隣から話しかけてくるウソップに
適当に相槌を打っていた。
本当にいつもと全く変わらない様子のゾロに
昨日のことは夢だったのか?と疑いたくなってくる。
私だけがこんなに意識して、緊張して
どうしたらいいのかわからなくて
モヤモヤして
今までどうやってゾロと接してきたのか
もうわからない。