気がつけば
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〜気がつけば〜
「……え?今、なんて……」
宴の最中
サンジくんが作ってくれた料理を食べながら
皆と楽しくおしゃべりをしていたら
急にゾロに腕を引かれて連れ出され
甲板に2人きり。
「てめェが好きだっつったんだ。ちゃんと聞いてろ、アホ。」
何やら怒っているような
ものすごく不機嫌そうで
ものすごく口の悪い告白。
「……ゾロ、酔ってる?」
「酔ってなんかいねェ。」
酔っていたとしても
こんな冗談、ゾロらしくない。
返事に困っていると
ゾロは罰が悪そうに頭を掻いた。
「……言うつもりはなかったんだ。ただ最近、お前が他の野郎と楽しそうにしてるとムシャクシャしてくんだ。」
「そ、そんなこと言われても…みんな仲間だし……」
「でも、おれのもんにしてェと思ってる。」
最後に真剣な目でそう告げられて
ゾロは向きを変えて背中を向けた。
「用はそれだけだ。悪かったな、宴の最中に。」
そのままダイニングへ戻っていった。
ひとりになったところで
私の心臓は急にバクバクとし始める。
告白された。
人生で初めての出来事。
しばらくその場を動けずにいた。
ゾロが?私を好き?
自分のものにしたい?
そりゃ大事な仲間だし、私ももちろんゾロが好き。
でもゾロは私とは違う気持ちで私を見ていた。
全然気付かなかった。
少ししてダイニングに戻ったら
何食わぬ顔で再びお酒を飲むゾロの姿があった。
仲間のひとりだったゾロが
この日から私の中で
意識せざるを得ない存在になってしまった。