月の夜に
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「……なら、これはどうだ。」
ミドリの両手から手を抜き
そのまま肩を抱き寄せて
腕を回して抱き締めた。
「……心臓壊れちゃいそ。」
ミドリは俯いて俺の胸におでこを付け
小さな声で呟いた。
自分と同じ人間とは思えないほど
柔らかく、小さな体。
ずっと欲しかったものが
やっと手に入る。
「俺はずっとお前が好きだった。お前がコックのことでギャアギャアうるせェ時もずっとだ。」
耳元で低く呟いて
そのまま頬に口付けた。
「俺にしとけ。」
ミドリは頬を赤く染め
恥ずかしいのか俯いて動かなくなった。
かと思えば、急に嬉しそうな笑みを浮かべ
俺の胸にグリグリと頭を擦り付けてきた。
「ゾロ、好き。」
兄貴は卒業したが、今まで以上に
コイツに振り回される毎日が始まる。
まぁ、それも悪くない。
…fin