餅なんか焼かねェ
お名前設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
波の音が響く静かな船尾。
遠くではルフィたちが騒ぐ声が聞こえる。
ゾロが刀の手入れを続けていると
ふと右肩に重みを感じる。
見れば先ほどまで本を読んでいたはずのミドリが、自分の肩に頭を乗せて寝息を立てていた。
「……やりづれェ…」
右腕を動かすとミドリの頭が落ちそうになるので、ゾロは仕方なく手入れをやめ、刀を置いた。
やる事もなくし、動く事もできないゾロは
そっとミドリの手を握ると、自分も静かに目を閉じた。
ーーーーーー
ドタドタと近付いてくる音に
ミドリは目を開ける。
気付けばゾロに寄りかかって寝てしまっていた。
そのゾロも、気持ち良さそうに眠っている。
そこへ、ルフィ、チョッパー、ウソップの3人が水着を着て、浮き輪を手にやってきた。
「ここにいたのか!ミドリ。」
「フランキーがプール出してくれたんだ!」
「ミドリも行こう!」
「プール?いいね!」
ウソップがゾロに目をやる。
「なんだゾロの野郎はまた寝てんのか。」
「起こすか?」
「うーん…もう少し寝かしておいてあげようかな。私着替えてくるね!」
「おう!」
言うとミドリは立ち上がり
女部屋で水着に着替えて甲板へ向かった。
ーーーーーー
プールでは男たちが遊び、
甲板ではナミとロビンがパラソルの下で本を読んでいた。
「ナミさん、ロビンちゃんお待たせ〜!ミドリちゃんもどうぞ。」
キッチンから現れたサンジは
女性陣のためのジュースをテーブルに用意した。
「ありがとう、サンジくん。」
「ミドリちゃんの水着、初めてだな。美女3人の水着姿を同時に拝めるとは…幸せだ〜!!」
サンジはハートを撒き散らしながらプールへと飛び込む。
その様子にルフィたちはゲラゲラと笑う。
ミドリも続いてプールへ入る。
「気持ちいい〜!」
冷たい水が、暑さで火照った体を冷やしてくれる。
ルフィ達とボールで遊んだり、潜っていられる長さを競争したり、魚を追いかけたりと満喫した。
ミドリがサンジから速く泳げる泳ぎ方を教えてもらっていると
カナヅチ組は疲れが出たようで甲板に上がり、ウソップはいつの間にか釣りに勤しんでいて、気付けばプールにはミドリとサンジの2人になっていた。