やさしいキス
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次の日の昼下がり。
トレーニングを終えてシャワーを浴び
水を飲もうとキッチンへ来ると
あいつがいた。
「あ、ゾロ。お疲れ様。」
「おう。」
冷蔵庫から水を出して飲む。
ミドリはカウンターの反対側で
コーヒーを飲みながら料理の本を見ていた。
きっとコックのもんだろう。
「……料理でもするのか?」
「これ?勉強。少しはサンジくんの手伝いができるかなと思って。」
またコックか…
ニヤけてんじゃねェ。
お前の頭の中はいつも
あいつでいっぱいなんだな。
そこにおれが入る隙間はねぇのか。
頭の中で何かがプツンと切れ
カウンター越しにミドリの顎を掴んで
おれの方を向かせる。
「ちょっ…何?」
驚いた顔にも構うことなく
手に持っていた本を奪って床に捨て
そのまま唇を押し付けてやった。
「んっ……!!」
嫌がっておれの胸板をぐっと両手で押してくる。
そんな弱い力で
おれが離れるわけねぇだろ。
離さない
とでも言うように空いた手で後頭部を抑えると
何度も何度も角度を変えながら
深く深く口内を荒らしてやった。
パシッ——
左頬に痛みが走って
仕方なく唇と両手を離す。
「……ゾロのバカッ…!!」
そのまま走って部屋から出て行った。
目には涙が光っていた。
これで少しは
てめェの頭ん中におれが入り込めたかよ。