First Kiss
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名残惜しそうに唇が離れる。
ゾロとの初めてのそれは媚薬のようで
一度知ってしまうと逃れられそうにない。
「ね、もう一回…」
今度は自分から。
出来る限りの背伸びをし
ゾロの首に腕を回して引き寄せて
唇を押し付ける。
何度も何度も。
ついばむような口づけを
どちらからともなく求め合う。
気付けばゾロの手も私の体に回されて
肩から脇腹、腰へと往復を繰り返しながら
撫で回される。
気持ちいい…
「ゾロ…大好き…」
夢中になったキスを終えてそう呟くと
「…あんま煽んな。」
優しく抱き締められた。
「止められなくなる…」
「………」
ゾロの言った意味がわかって
もともと火照っていた顔が余計に熱くなるのがわかった。
「…寝るか。」
「そうだね。」
最後にチュっと口付けをして
私たちはそれぞれの部屋へと戻った。
ーーーーーー
次の日からゾロが変わった。
昼下がり。
アクアリウムバーで読書をしていると
ゾロがやってきた。
「ゾロ…どうしたの?」
「昼寝だ。膝貸せ。」
言いながら私の膝へ頭を乗せて目を閉じる。
ゾロの方から私のところへ来てくれるなんて…
初恋が実った時のように嬉しくて
思わず顔がにやける。
「恋人っぽ〜い。」
「うるせェ。寝かせろ。」
…fin