First Kiss
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「おい何してやがる。」
後ろからゾロの声が聞こえる。
「…間違えました。」
「いい加減離せエロコック。斬られてぇか。」
「わかったよ。」
「サンジくんごめんね。おやすみ。」
「ミドリちゃんのおかげで今夜は寝られそうにないな。そいつに飽きたらいつでもおれんとこにおいで♡」
「うるせェ。さっさと寝ろ。」
吐き捨てるように言うと
私の手を引いて男部屋を出るゾロ。
あぁ、怒られる…
「ごめんなさい…刀があったからゾロだと思って…」
「おれはその上で寝てたんだ。誰か部屋に入ってくる気配がしたと思ったらお前で…ぐるマユの布団に入ってくもんだからよ…」
ミドリの体を抱き寄せ
首元に顔を埋める。
「焦らせんな…」
「…ゾロでも焦ることあるの?」
「てめェのことに関しては特にな。」
「…全然相手にしてくれないから…寝込みを襲うことにしたの…」
「ら発想はよくわかんねェけど、おれのせいでこうなったってことだな。」
体勢を戻すとミドリの頭をポンポンと撫で
「悪かったよ。女の扱いなんてわからねェんだ。思ったよりお前はやわらかくて弱いから、おれが触ったら壊れちまいそうで…大事にしたかった。」
その言葉が嬉しくて
思わずゾロに抱き付く。
厚い胸板に顔を押しつけて。
ゾロの匂い。温もり。
鍛え抜かれた男らしい体。
私を優しく包む大きな腕。
私はずっとこれが欲しかった。
「私もう十分大事にされてるよ。」
「我慢しなくていいんだな。」
顎を上げられて上を向かされると
そのまま深い口付けが落ちてくる。
頭の後ろを押さえられて
噛みつくような荒々しさと
全てを包むような優しさもある。
ほんの数秒間が永遠のように感じられる
深い深いキス。