First Love
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サンジくんと一緒に食事の片付けを終えて
本でも読もうかと図書室へ向かう。
そこではナミが机に向かって海図を描いていた。
邪魔をしないように、静かに本を選ぶ。
…さっき、一瞬だけ触られた頬が
まだ熱を持っているように感じて
私は無意識に頬に手を当てていた。
「ミドリ、あんたゾロのこと好きでしょ?」
選んだ本を読んでいると
海図の整理をしていたはずのナミが
隣に座って唐突に聞いてきた。
「え…ええっ…!」
いきなり図星を突かれて
顔がボッと熱くなるのが自分でもわかった。
「バレバレよ?」
「あの…自分でも最近気付いたというか…恥ずかしいんだけど…たぶん、そう。」
ナミにならいいか、と正直に打ち明ける。
「やっぱりね。あんたわかりやすいから!」
「わかりやすい!?もしかしてゾロにもバレてるかなぁ?」
「大丈夫よ、あいつに限ってそれはない。まぁ私とロビン、サンジくんあたりももしかしたら勘付いてるかもしれないけどね。」
「恥ずかしい…。」
「でもあんな鈍感男相手じゃ、あんたも大変ね。協力するわよ?」
「協力って?」
「付き合いたいでしょ?」
「つき…っ!ええっ!?」
予想しない方向に話が進んで焦る。
「当たり前でしょ。ちゃんと気持ちを伝えて、彼氏彼女になれたら嬉しいじゃない。」
そうか、考えもしなかった。
ちゃんと気持ちを伝えて、彼氏彼女…
「………。」
想像するだけで顔から火が出そうだ。
「あの…私、誰かを好きになるのも初めてだし…告白なんてとても……」
「初恋なの!?やだ〜ミドリ可愛いわ〜」
ナミにぎゅっと抱きしめられる。
「そ、それにゾロは恋愛とか彼女とか全く興味ないだろうし、伝えたところで関係は変わらないと思うんだ。だったら気まずくなっちゃうより今のままでも…」
「何弱気になってるのよ!そんなこと言ってて他の女に取られても平気なの?」
「他の女の子に…?」
想像してみる。
ゾロが女の子と…
「…絶対嫌だ。」
「でしょー?うちは別に船内恋愛禁止ってわけでもないし、さっさと付き合っちゃえばいいのよ。私が見るに2人お似合いだし。」
「私とゾロが…?」
「ああゆう鈍感なやつには遠回しアピールなんか通じないんだから、正面から言ってやればいのよ!」
「簡単に言わないでよ〜。最近ゾロと話すだけで心臓がうるさいんだから、告白なんて…」
その時、ルフィの大声が船内に響いた。
「島が見えたぞーーー!」
どうやら次の島に到着するらしい。
「あら思ったより早く着いたわね。じゃああたしがうまく2人にしてあげるから、頑張りなさいよ!」
「えっ、ちょっとナミ!」
ナミは甲板へ行ってしまった。
頑張るって、告白するってこと…?
どうしよう…何て言ったら…