First Kiss
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「サンジー、ミドリも連れてきたぞ!」
「おう、できてるよ。あとはマリモ野郎の分なんだが…」
「私持ってく!服返さなきゃいけないし。もらっていくね。」
「あァ、ありがとう。よろしくな。」
ゾロの分のカキ氷ももらって
ダイニングを後にする。
ーーーーーー
ゾロは船の後方で刀の手入れをしていた。
「いたいた。ゾロ!カキ氷食べよ。」
「おう、起きたのか。」
カキ氷を渡しながら隣に腰掛ける。
「ゾロが起きたときに一緒に起こしてくれればよかったのに。」
「いや…気持ちよさそうに寝てたからよ。」
「上着ありがとう。ここ置いておくね。」
「…お前そのヒラヒラしたやつやめろ。」
「え?……あ、スカートのこと?」
「そんな格好で寝てやがるから見えそうだったんだよ。」
「そっか…だから上着…ありがとう。でもこれはお気に入りだからやめない。」
「…まァ好きにしろ。」
カキ氷を食べ終わると
真剣な顔でゾロに聞くミドリ。
「ゾロ、私たち付き合ってるんだよね?」
「なんだ改まって。そうだろ。」
「じゃあ…どうして何もしてくれないの?」
「あぁ?何して欲しいんだ。」
「私は…もっと一緒にいたい。手を繋いだり…キスだって…まだしてもらってない…」
「っ……最初に言ったろ?おれにあのコックがやるようなことを期待すんなって。」
「そうだけど…私ってそんなに魅力ない?」
そっとゾロの手に自分の手を重ねる。
「こうやって触りたいって思うのは私だけ?」
「なんなんだ急に…」
面倒臭そうに頭をかきながら
ミドリの手を離すゾロ。
「急じゃないよ…ずっと考えてた。恋人らしいことしてほしいって。」
「……人の気も知らねェで。」
ゾロはため息をつきながら行ってしまった。
ひどい。
ゾロの気持ちなんてわからないよ。
だから触れ合って
好きだって確認し合いたいのに。
こんなの私まだひとり
片思いしているみたいだ。