First Love
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ミドリの不安は的中し
その日からゾロのミドリへの態度がおかしくなった。
ある日の昼下がり
ミドリがダイニングでお茶を飲んでいると
ゾロがやってきた時は
「あ、ゾロ。何か飲む?お茶煎れようか?」
「いや…いい。」
と、罰が悪そうな顔をしてすぐに出て行ってしまったり。
別の日。
飛び出すびっくりプールでルフィやウソップたちと遊んでいたときのこと。
「お、ゾロ!お前も入れ!」
「プールか。たまにはいいな。」
ルフィの隣にいるミドリと目が合い
「あー…やっぱ俺はいい。」
「………」
「なんだよあいつー。」
また別の日。
ミドリとゾロの2人が夜の見張りをするはずだった時には
「おう、ミドリ。待たせたな。異常なしか?」
時間になってやってきたのは
ゾロではなくウソップだった。
「あれ?今日は私とゾロのはずじゃ…」
「それがよ、ねみィから代わってくれってさっき急に頼まれたんだよ。」
「……そっか…」
ーーーーーー
明らかにゾロは私のことを避けている。
告白する前までは
甲板や展望室でトレーニングをしているゾロのところに遊びに行ったりしたけど
最近は、甲板にも展望室にもゾロの姿はなく
島へ散歩に出ているか男部屋に引きこもっていることが多くなった。
そんな日々を過ごしているうちに
春島に到着してから1週間が経った。
海軍に追われることもなく、のんびりと島を満喫した私たちは、この日次の島に向けて出港することにした。
朝から船番を除いた全員で
必要物資の買い出しに行くことため
買い出しペアをくじ引きで決める。
と、幸か不幸かゾロとペアになった。
普段だったらとても嬉しいけど
今2人きりになるのはとても辛い…。
ゾロが何を考えているかわからないから。
「ごめんね、お待たせ。私たちはお酒担当だよね。」
船を降り
気まずさを隠しつつ、下にいたゾロに笑顔を向ける。
「酒くらいおれが買ってくっから、お前は船で待ってろ。」
言いながらゾロは足早に街の方へと行ってしまった。
ほら。
やっぱり避けられている。
ここまで態度に出されるとさすがにショックだ…
「はぁ…」
自然とため息が出る。
ゾロは私の気持ちが鬱陶しくなったんだろう。
告白なんてするんじゃなかった。
私の告白がなければ
今頃楽しく2人で買い出ししていたはずだ。
まぁ楽しいのは私だけだろうけど。
遠くなっていくゾロの背中を見つめながら
とぼとぼと歩き出す。
本当は隣を歩きたかった。