鈍感オトコと付き合う方法
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「あの……眠れそう?」
「……まァ、気にすんな。」
ルフィらしくない、曖昧な返事に
私は向きを変えて、ルフィの方を向いた。
目の前にルフィの顔。
薄暗くても、よく見える。
ルフィは、ずっと私の方を向いてくれていたんだ。
思っていたよりも、すごく近い。
このまま抱き締めてほしい。
抱き締めて、キスをしてほしい。
「……私は、眠れそうにない…」
わかってる。
鈍感なこの男には、こんな言い方じゃ伝わらない。
ちゃんと言わないと。
抱いてほしいって…ちゃんと…
「お前それ誘ってんのか?」
ルフィの手が伸びて、私の髪に触れる。
「好きにしていいのか?おれの。」
いつもよりワントーン低い声に
熱を帯びた真剣な眼差し。
目が逸らせない。
「サンジに言われたんだ。大事にしろって。無理矢理おれのやりたいようにはしちゃいけねェって。」
そのまま抱き寄せられる。
ルフィの心臓の音が聞こえる。
私と同じくらい、速く脈打っている。
「そしたら、どうやってミドリに触ればいいのかわかんなくなった。」
ルフィも不安だったんだ。
「なァミドリ……抱きたい。」
痛いくらいに強く抱き締められる。
頭、背中、腰のラインをルフィの手がするりと滑る。
「……本当はこのままめちゃくちゃにしてェよ。」
耳元で、かすれた低い声が響く。
一生懸命何かに耐えているような彼が
たまらなく愛おしくなって
腕を伸ばして、私もルフィの頭を抱き寄せた。
「好きにしていいんだよ。私はルフィが大好きなんだから。」
言った瞬間、唇と唇が重なる。
荒々しいキスだった。