鈍感オトコと付き合う方法
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心臓がうるさい。
部屋には
ルフィがシャワーを浴びる音だけが響いている。
それ以上に、自分の心臓がうるさい。
先にシャワーを終えた私は
どうしたらいいのかわからず
ベッドに腰掛けて動けずにいた。
これからこのベッドで…
でもルフィのことだから、普通に寝てしまうかも。
眠そうだったし。
先に布団に入っておくべき?
明かりは?消しておくべき?
こんなこと初めてで、正解がわからない。
ナミやロビンに
もっとちゃんと教えてもらえばよかった。
そんなことを考えているうちに
あっという間にルフィがバスルームから戻ってきた。
「ふっかふかだな〜!!」
嬉しそうにベッドに飛び込む。
「男部屋はボンクだし、広くないもんね。」
「寝れりゃなんでもいいんだけどよ。でもこれ気持ちいいな…」
うつ伏せになって枕に顔を押し付けながら
隣の枕をポンポンとするルフィ。
「ミドリも来いよ。」
なんとなく
ルフィの表情がこれまでから変わった気がして
一気に身体が強張る。
「うん……電気、消すね?」
「おう。」
手元明かりだけにして、ルフィの隣に入る。
ルフィとは反対の壁の方を向いて
気持ちを落ち着かせた。
流れる沈黙。
ルフィの存在を背中に感じてくすぐったい。
何も喋らない。
呼吸音だけが静かに聞こえてくる。
もしかして、寝てしまった?
私は緊張で、眠れる気がしない。
でもルフィは緊張なんてするタイプじゃないし
本当に寝てしまったかも。
「………ルフィ。」
もしも寝ていたら起こさないように、と
すごくすごく小さな声でそっと名前を呼んだ。
「ん?」
間髪入れず、すぐに返事が返ってきた。
起きてた。