鈍感オトコと付き合う方法
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「とりあえず何か食うか。肉屋がいいな!肉屋探そう!」
デートってことに気付いているのかいないのか
相変わらずなルフィに少し不安になりながらも
ナミがくれたこのチャンスを逃すまいと
気合を入れて隣を歩く。
ルフィの行くままについて来れば
肉料理のお店に着いた。
時間はちょうど昼時。
私たちはここで昼食をとることにした。
「いらっしゃい!カップルさん2人ね!!」
威勢のいい店主のおじさんに出迎えられて
席へ案内される。
カップル。
その一言に体温が上昇した。
ルフィはどう思ったかな?
「……私たち、ちゃんとカップルに見えるんだね。」
席に着いて、少し恥ずかしくなりながらも
ルフィに言った。
「当たり前だろ!」
メニューを開きながら満足そうに笑ってくれて
私は安心する。
でもすぐにまた、不安になる。
私たちはカップル。
それが当たり前。
なのにどうしてあなたは、私に触れてくれないの?
ーーーーーー
昼食を終えて
街のメイン通りを歩いた。
ルフィは所々で売っている
食べ物のチェックに忙しそう。
私はといえば
どうやって手を繋ぐかばかり考えてしまう。
そういえば前に森の中を2人で歩いているときも
手を繋ぎたかったけど、結局叶わなかった。
あの時と違い、今はルフィの彼女になれたし
伝えなきゃ伝わらないこともわかってる。
「ルフィ…」
「おう、どうした?疲れたか?」
「ううん、あの……手、繋ぎたい。」
恥ずかしすぎて、顔を上げられない。
我ながら、ものすごく勇気を出した。
「いいぞ!ほらよ。」
明るい声が返ってきて、顔を上げる。
嬉しそうに笑ったルフィが手を差し出してくれた。
私も自然と頬が緩んで
その手を握る。
一回り大きな手で
ギュッと握り返される。
掌からルフィの熱が伝わってくる。
熱い。
手を握られているだけなのに
全身を掴まれているように身体が熱い。
心臓がドキドキとうるさい。
ルフィをすごく近くに感じる。
ただ手を繋いだだけだけど
一歩前進できたことが嬉しくて
そのまま抱き付いてしまいたい衝動を抑えて
隣を歩いた。