鈍感オトコと付き合う方法
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〜鈍感オトコと付き合う方法〜
「はぁ!?まだキス止まりなの!?」
ある日の昼下がり
ある島の海岸に停泊しているサニー号の甲板で
ナミの大声が響いた。
ちなみに一味の男たちは全員島へ出ていて
今は私とナミ、そしてロビンの3人で
船番をしている。
私とルフィが恋人同士になって
3ヶ月が過ぎた。
女子会しようと言い出したナミが
私たち2人がどこまでいったのか
いくら相手がルフィでも、もうやることはやってるでしょ、と
興味本位で私とルフィのことを聞いてきて
正直に答えたら、ドン引きされた。
「キスも…付き合うことになった日にされただけで、それ以来一度もしてない……」
言っていて自分で悲しくなってきた。
「それ付き合ってるって言えるの!?」
「う……」
「まぁナミ、2人には2人のペースがあるんだから。」
容赦ないナミの攻撃から
苦笑いしながらもロビンが庇ってくれた。
ルフィはちゃんと恋人同士だと言ってくれたし
付き合ってることは間違いない。
実際ルフィは、船にいるとき
暇ができると必ず私のそばに来てくれる。
食事のときも毎回隣の席に座るし
見張りをしていれば顔を出してくれるし
島に着けば一緒に偵察に行く。
側から見れば、仲の良い恋人同士に見えているはず。
でも、あれ以来キスはおろか
手を繋ぐこともしていない。
最初は、ロビンの言うように
私たちのペースがあるし
船の上じゃ皆の目もあるし
そばにいられるだけで幸せだし、と
言い訳を並べて、あまり気にしないようにしていた。
でももう3ヶ月。
あの日はルフィも「もう我慢しなくていい」って言ってたし
ルフィにもキスをしたり、抱き締め合ったり
そういうことをしたい願望があるはずなのに
私には女としての魅力が足りないのか
ここまで何もされないと
いい加減不安になってくる。
本当はもっとルフィに触れたいし、触れて欲しい。
手を繋いだり、ギュッてしてもらったり
キスをしたり、その先も…
わかってる。
あの鈍感男には、ちゃんと言葉で伝えないと
こちらの気持ちは伝わらない。
でもこの本音を言葉にしたら
なんだか私だけ欲求不満で焦ってるみたいだし
はしたない女だと思われたくない。
あの時私を好きだと言ってくれたルフィを信じて
ちゃんと気持ちを伝えたいのに
相変わらず意気地のない自分にも
いい加減腹が立つ。