鈍感オトコを落とす方法
お名前設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
つい、その笑顔から視線を落としてしまった。
「ありがとう。でも……私の“好き“とルフィの“好き“は、きっと違う。」
「何言ってんだよ。」
そうだよね。意味がわからないよね。
あぁ、フラれる。
それでもいい。
心がボロボロになるかも。
それでもいい。
私はちゃんと伝えた。
ルフィが近づいてくる。
顔を上げられない。
私の足の前で、ルフィの足が止まった。
それでも顔を上げられない。
——と、頬に柔らかい感触。
チュ、と音がして離れた。
頬にあたったのは、ルフィの唇だった。
「違わねェよ。こういうことだろ?」
一瞬何が起こったのかわからなくて
驚いてルフィを見上げる。
真剣な眼差しだった。
チュ。
もう一度、今度は反対の頬にキスをされた。
「おれの好きはこういうことだ。お前のは違うのか?」
視線を合わせるようにかがんで
少し不安げに顔を覗き込むルフィ。
こんな自信のなさげなルフィの顔は初めて見る。
思いもよらなかった展開に言葉を失いながらも
必死で首を横に振った。
「……違わないっ。私も…こういうこと。」
そう答えるので精一杯だ。
不安げな表情から一転させ、ルフィは笑っていた。
「ドレスローザで男と女がこうしてんの見てよ、おれもミドリとこうしたいと思うようになったんだ。」
腕を強く引かれ
そのまま胸に抱き寄せられる。
「でも無理矢理して嫌がられるのもやだしよ。ずっと我慢してたんだぞ。」
どこかぎごちなく、でも優しく
強く抱きしめられた。