鈍感オトコを落とす方法
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「オイてめェルフィ!まだあるからミドリちゃんのを狙うな!」
サンジくんが怒りながら
大盛りに盛ったお肉のお皿をルフィの前に置いた。
「ありがとう!」
ルフィは嬉しそうにそれに食らいつく。
と、その中の一番小さなお肉をフォークに刺すと
私にそうされたように、私の前に差し出した。
「ん。」
「え、なぁに?」
「さっきの返す!」
頬に食べカスをたくさん付けて満面の笑顔。
少しも意識なんてしていない。
私は恥ずかしくて、顔が熱くなるくらいだったのに
ルフィは何のためらいもなく
私に“あーん“をしてくる。
そんなんじゃない。
「……いらない。」
声が震えた。
伝わらない。
何も伝わってない。
居た堪れなくなって、立ち上がり
ダイニングを後にする。
皆は急に私が席を外した理由がわからず
「どうした?」
「トイレか?」
「具合悪いのか?」
口々に心配してくれる。
「大丈夫。すぐ戻るから。」
私はそれだけ言い残し、ドアを閉めた。
「あんたミドリに何かしたの?ルフィ。」
「わかんねェ。」
「……わかんねェけど、行ってくる。」