鈍感オトコを落とす方法
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あっという間にサニー号に着いた。
ルフィは私をおぶったままピョンと飛ぶと
甲板に着地し、私が降りやすいように再びしゃがんでくれた。
終わってしまった。
名残惜しくなりながらもルフィの背中から離れる。
「うまそうな匂いだ。」
料理の匂いに釣られたルフィの後に次いで
ダイニングへ行く。
私たち以外の皆が帰ってきていた。
「お、戻ったな。ちょうど出来たところだ。」
「ただいま。」
キッチンに立つサンジ君に迎えられて席に着く。
空いていた2つの席に座れば
自然とルフィと隣同士になった。
「ちょっとルフィ!何よ!その虫!」
「森にいっぱいいたんだ!な!」
ナミに突っ込まれて
ルフィは嬉しそうに私に笑顔を向ける。
「うん。」
「まさかずっと虫取ってたわけじゃないでしょうね。」
「ごめん、ナミ…止められなくて…」
呆れ顔のナミに謝る。
確かに偵察に出たはずなのに
私たちは島の情報を何一つ掴んでこなかった。
「まぁ、いいわ。私たちがちゃんと確認してきたから。」
夕食を食べながら皆が偵察の結果を話す。
ログが貯まるのは一週間後。
島の裏側に街が栄えていて、必要物資は手に入れられそうなこと。
今のところ海軍や他の海賊たちの姿は見られなかったこと。
私たちはログが貯まるまで
ここに船を停泊させてのんびりすることになった。
一通り話を終える頃
隣のルフィが私のお皿に目を向けていた。
見ればルフィのお皿は綺麗に空になっていて
まだ食べ足りない…
そんな目をしていた。
「……食べる?」
「いいのか!?」
「あまり残ってないけど……」
私はお皿をルフィに渡そうとして、やめた。
残っていたお肉をフォークに刺し
ルフィの目の前に差し出す。
「どうぞ。」
あーん…とはさすがに言えなかったけど
間接キス。
とか、ルフィはわかってないんだろうけど
少しは意識してくれるだろうか。
「おう!」
ルフィは満足そうにパクリと食い付いた。
いつも通り。
やっぱり伝わらないか…