鈍感オトコを落とす方法
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「しーまがみーえたぞー!!」
ルフィの大声が響いて、皆が甲板へと集まった。
船番にサンジ君とチョッパーを残し
チーム分けして島の偵察へ出ることになった。
私はあの雑誌に書かれていたことを思い出す。
『積極的にデートに誘いましょう』
「あの、私ルフィと行きたい!」
チーム決めをするとき
少し恥ずかしかったけど手を挙げた。
積極的に。積極的に。
自分にそう言い聞かせて。
「おう、いいぞ!」
ルフィは楽しそうに笑った。
「じゃあ、それぞれ夕食には戻ってくるように。」
ナミの一言を合図に
3チームに分かれて偵察に出た。
「行くぞミドリ!」
「うん!」
ルフィが真っ先に森の中へ入っていったので
後を追う。
何か面白いものがないかと
楽しそうにキョロキョロしながら早足で歩くルフィの後を必死でついていく。
そういえばこうして2人きりで外を歩くのは初めてかもしれない。
デートとは言い難い状況だけど
2人だけで同じ時間を共有できている。
これはこれで楽しい。
——と、思っていたのは最初の1時間くらいで
気付けば辺りは夕暮れ。
ちなみに、ルフィが首から下げている虫カゴには
大量のカブトムシやクワガタがうごめいている。
そう、この数時間ずっと虫取りをしていたのだ。
「ルフィ、そろそろサニーに戻らないと。」
「あ?あァそうだな。じゃあ帰るか。」
素直に帰路へと着くルフィ。
あぁ、2人の時間が終わってしまう。
名残惜しい。
結局虫探ししていただけだったけど
やっぱりルフィと2人の時間は楽しかった。