鈍感オトコを落とす方法
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あぁ、好き。
あの太陽のように眩しい笑顔
仲間たちを引っ張っていく頼もしさ
勲章のような頬と胸の傷
いつも真っ直ぐに自分を信じる生き方
ルフィを取り巻く全てが大好き。
今は片思いでも
いつか、あなたの一番になれたら——
〜鈍感オトコを落とす方法〜
なんて考えていたのは遠い昔のよう。
私が麦わらの一味に入ってから
どのくらいの月日が経ったのだろう。
一途に想い続けてきた。
さりげなく、なるべく隣をキープして
仲間の中でも、更に特別になれるよう努力してきたつもり。
でも
どんなに想っていても
恋焦がれた瞳で彼を見ても
結局全く伝わっていない。
気持ちを真っ直ぐに伝える勇気がない自分にも
ほとほと呆れるが
全くこちらの気持ちに気付く気配のないルフィにもまた、怒りを覚えはじめる今日この頃。
19歳。
少しくらい恋や性に興味を持ってもいい年頃なのに
彼の頭の中を制しているのは
海賊王、ワンピース、肉、肉、肉。
もう、どうやってアピールしたらいいのかわからない。
そんな時に見つけたのは、甲板に忘れられた
ナミがさっきまで読んでいた雑誌。
ドレスローザで流行っている女性雑誌だと言っていた。
特に興味はなかったけど、ふと表紙にあった文言のひとつが目に止まる。
『鈍感な彼を落とす方法』
周りに誰もいないことを確認し、手に取る。
その特集ページには、こう書かれていた。
『好きな気持ちをアピールしているつもりなのに、全く気付いてくれない彼に疲れていませんか?』
これ、私のことだ。
そのまま私は食い入るようにそのページを見た。