Crazy Love
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〜Crazy Love〜
「ミドリーー!どこだーーー!?」
いつものように図書室で本を読んでいると
いつもの人が甲板から大声で私を呼ぶ。
「ミドリーーーー!!!」
私は仕方なく甲板へと向かった。
「ルフィ、どうしたの?」
私が来たのを確認すると
嬉しそうにニッと笑ってくれる。
「おう来たか。ウソップたちとタコ釣ってよ!サンジにたこ焼き作ってもらってんだ!」
「いいね!食べたい。」
甲板でそれぞれくつろいでいた
ナミとロビンも話に加わった。
「まーたルフィがミドリに絡んでる。」
「本当、ルフィはミドリがお気に入りね。」
「そうなんだ!俺はミドリとずっと一緒がいいんだ。お前ら邪魔すんな!」
ルフィは手をぐるぐると伸ばして
私の体に巻き付いてきた。
「邪魔じゃないでしょ!ほら行こう!」
「そうよ。私たちだってたこ焼き食べたいじゃない!」
ワイワイと4人でダイニングへと向かった。
ーーーーーー
テーブルにはたこ焼き器が乗せられ
サンジくんがたこ焼きを焼いていた。
すでにいい香りたちこめている。
「サンジー!焼けたかぁ?」
「おう!ちゃんとレディー達連れてきたか?…って、ルフィてめェ!まぁたミドリちゃんに抱き付いてやがんな!その手を離せ!」
「いいんだ!俺はこのままたこ焼き食うんだ!」
サンジを手伝い、ウソップとチョッパーが
お皿を運びながら席に着く。
「まぁまぁ、ルフィのミドリ独り占めは今に始まったことじゃねぇだろ。」
「ルフィはミドリが大好きだからな!」
「ふふふ。ミドリは可愛いからね。」
「ほんと、あんたも苦労するわね。」
ナミとロビンも席に座ったので
私もそろそろ座りたい、と苦笑いでルフィを見た。
「もう慣れたよ。でもこのままじゃ食べられないから、そろそろ離して?」
「えー。くっ付いてたいじゃねぇか〜。」
「離してやらねェとお前の分のたこ焼きはナシだ。」
「む!じゃあミドリは俺の隣だらな!」
ルフィは私からスルリと手を離すと椅子に座り、隣の椅子をバンバンと叩いた。
そこへそっと腰を下ろす。
目の前には焼きたてのたこ焼きが
美味しそうに並べられた。
「いただきま〜す。」
数ヶ月前、私はルフィに気に入ってもらえて
麦わらの一味の仲間になった。
それ以来、船の上ではいつもこんな調子で
ルフィは私を常にそばに置いてくれた。
そうしているうちに私の方も
すっかりルフィの魅力に惹かれ
確かな恋心を抱くようになった。
ルフィが私に明らかな好意を持ってくれていることが
少し恥ずかしくもあり、嬉しくもある。
でもその裏側で、ずっと悩んでいることがある。
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