久しぶり~イケブクロ~
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「なんか食えないもんありましたっけ?」
ただいま、一郎君とスーパーにてお買い物中なのです!
慣れたようにカゴを持って、ポイポイと商品を入れている
家庭的な子になっちゃったなぁとしみじみ思う
『んー…特にはないよ。作ってくれるだけでも感謝してるよ』
「みなみさん、料理上手いのにめんどくさいって理由だけで適当にすまそうとするの、相変わらずっすね」
相変わらずだと苦笑された
まぁ、長男君と会った頃からこんなんだからなぁ…
仕方ないよね!
『まぁまぁ。今に始まった事でもないし、気にしない気にしない!それより、買うもの買った? 』
「はい。これで終わりっす!」
『そ。じゃあ、レジ行こ』
「あ、ちょっ、みなみさん!何してるんすか!」
『ん?なに?』
一郎君からカゴを奪って?レジに並ぼうとすると驚いたように引き留められた
え、なんかしたっけ?
「なに?じゃないっすよ!もしかしてみなみさん、自分で買おうとしてます!?」
『?普通じゃない?これからご飯ご馳走になるんだし。それにこれくらい全然大丈夫だよ?』
「いや、みなみさんには昔から世話になってきたしこれくらい!」
『一郎君』
全く。いい子に育ったもんだ(育ててはないけどね)
いや、歳はそんなに離れてる訳ではないけど、会った頃から兄弟のため兄弟のためと頑張っていた長男君は人に頼るということをあまりしない
逆に他人の世話までしようとする
そんな彼を放っておけなかった
『たまには甘えてもいいんだよ?』
ね?と、ほんの少し圧をかける
こうでもしないと他人に甘えないのが彼なのだ
「……っありがとう、ございます」
嬉しそうな、けれどどこか戸惑っているような表情を浮かべている
小さく下げた頭をサラサラと撫でた
「///なっ、何してんすか!」
案の定、照れてしまったようだ
『ふふっ。ごめんごめん。シルフィに似ててね』
黒いくせっ毛のある髪を見ていたら、どことなく似ている気がしてつい、撫でてしまった
無事に?買い物を済ませ、山田家に向かった
────────────────────────
バイクを玄関先に止めさせてもらい自分の荷物を持った
ちなみに、買い物袋は一郎君に「これくらい持つんで」と取られてしまった
「ただいま!」
一郎君が元気にそう言うと廊下をドタドタと近づいてくる足音が2つ
「「おかえり!兄ちゃん!/おかえりなさい!いち兄!」」
同時に聞こえたこれまた元気な声
相変わらず仲のいいことで
「おい三郎!被せてんじゃねぇよ!」
「はっ、被せてきたのは二郎の方だろ!低脳はそんなことも分かんないの?」
「あ゛ぁ!?」
……仲がいい………んだよね?
突然2人で口喧嘩?を初めてしまったようだ
私は一郎君の後ろにいるので様子は見えないが声がいかせん大きくて喧嘩をしているような感じが分かる
「たくっ(ボソッ」
ため息をついた一郎君が動いた
「お前ら、仲良くしろって言ってるだろ!」
と、2人の頭をゴツンと殴ったようだ
「「っう…」」
「はぁ…仲良くしろよ。今日はお客さんいんだから」
「「お客さん?」」
一郎君が横にズレたことで2人の姿を視界に入れることが出来た
『久しぶりだね。二郎、三郎』
2人に向かってヒラヒラ手を振ると驚いている2人がいた
さすが三兄弟。驚いた時の表情が似ている
「姉ちゃん!?」
「みなみ姉!?」
2人が大きな声で呼ぶもんだから流石に驚いた
会った当初から2人は何故か私を姉と呼ぶ
二郎に至っては最初の頃、姉貴と呼ぶもんだから流石にそれはやめて欲しいかなと言ったら姉ちゃん呼びで定着したようだった
「まぁ、話したいこともあるだろうけど取り敢えず、家の中入って下さい。二郎、三郎!晩飯出来るまでみなみさんのこと頼むぜ」
そう言い残して一郎君は部屋の奥に消えてしまった
「!えと、みなみ姉、取り敢えず上がってください!あ、これ履いてください」
初めに動いたのは三郎君だった
動揺しながらもスリッパを出してくれた
さらっと私の荷物を持ってくれるあたりは流石だなと思う
『ありがと。じゃ、お邪魔します』
「居間はこっちです!」
スリッパを履くと、三郎君がグイッと手を引っ張ってきた
あれ?二郎君…
「はっ!おい!三郎!!待てよ!」
遅めの始動だね、二郎君!
今日は、何だか楽しくなりそ。
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