久しぶり~イケブクロ~
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現在、私がいるのはイケブクロのコンビニである
何故か、と言うと帰り際にシルフィのごはんの予備が無くなってしまっていたことを思い出したからだ
別にシンジュクで買えばいいのだろうけれど、生憎私のマンションまでの道のりにコンビニといったものは無い
わざわざ自宅を通り過ぎてまで買いに行きたくない
というのが理由だ
お昼はとうの昔に過ぎた時間帯だったのもあり店の中には私と雑誌を見ているおじさんと店員の女性だけだった
目当てのものはすぐに見つかり、ついでだからと夜ご飯になりそうなものがないかと店内を見て回った
いつも夜は外食やらファストフード類で済ませてしまう事が多く、ついついそういった商品の陳列棚を見てしまう
そろそろ飽きてきた、というのが正直なところだ
どうしたものか…と、悩んでいた時自分が見ていた陳列棚の隣にゼリーやらヨーグルトやらが見えた
少し大きめのゼリーを手にし、考えた
ゼリーか…うん、これでいいかと即決した
味が異なるものをいくつか手にし、レジへと足を進めた
「──以上で2,560円になります」
どうでもいい話をするようだけれど、コンビニのものはいかせん高い気がする
まぁ、あまり気にはしていないけど
お金の支払いをしていると、客が入店してくるのが視界の隅に写った
店員がいらっしゃいませ!、と決まった言葉を吐くのをボーッと眺める
「お釣りと、レシートのお返しです。ありがとうございました!」
お釣りと購入したものを受け取り、出口に向かった
「みなみ…さん?」
財布の中にお釣りとレシートを入れていて全く前を見ていなかった
前方から聞こえた私の名を呼ぶ声に顔を上げた
久々に聞いた声の人物は、会った頃に比べれば、幾分か幼さの抜けた顔、くせっ毛の黒髪、相変わらず綺麗な赤と緑のオッドアイの瞳を持つ少年。いや、青年かな?
綺麗な瞳は驚いているのか、大きく見開かれている
あぁ、そういえばイケブクロは君のテリトリーだったね
『 …やぁ、久しぶりだね。…一郎君』
山田一郎がいた。