私の日常
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──〈ピピピピピピピピピピピピピ〉
けたたましい電子音が鳴り響いているのが、夢うつつな自分の頭の中に響く
重たい瞼を上げると、カーテンの隙間から朝日が差し込んでいた
朝か...、と起きたての頭でぼんやり考えていた
手を伸ばし、いまだに鳴り続けている電子音を止めた
『んーっ...』
布団の中で体を伸ばした
そういえば今日は仕事が入ってたなぁ...
少しずつ頭が冴えてくると、お腹の上に重みを感じた
お腹に手を伸ばすとふわふわの温かいものに触れた
『......シルフィ』
思った以上にかすれた声が出たが、名を呼ばれたのに反応したのかもぞもぞと動いた
『シルフィ』
今度はしっかりと声が出た
──〈ニャー...〉
小さな返事が返ってきた
撫でている手に擦り寄り、私の体の上から降りずに上の方に上がってきているのが分かった
布団と天井しか映していなかった視界に黒いものが入ってくる
視線を下げると綺麗なオッドアイの瞳と目があった
〈ニャー!〉
おはよう!と言っているんだろうか
先程よりも元気な鳴き声だった
両方の手でその小さな頭を包み込み、鼻先にキスをする
まぁ、朝の挨拶みたいなもの
『ふふふ...おはよ』
こんな朝が私の日常であり、一日の始まり。私の大好きな時間
猫に挨拶なんて意味がないって言う人がいるかもしれないけど、私にとっては普通なことで当たり前にしてきたことなので気にしない
だって、家族だからね
起きたくないと抗う体を叱咤し、起き上がるとシルフィも体の上から降り、ベッドの隅の方で伸びていた
ベッドから降り、まだベッドの上にいて、私を見上げている可愛い可愛い小さな家族を抱き上げ、寝室を出た
これが私の一日の始まり